こざわ犬猫病院

チョコレート中毒

チョコレート中毒 について

犬猫はチョコレートに含まれている、カフェインとテオブロミンで胃腸、心血管、神経障害(嘔吐 ,下痢 ,震え ,発作 ,重症例では死亡)のチョコレート中毒を起こします。カカオの濃度が高い程危険です。
チョコレートチップクッキー1個程度少量のミルクチョコレートであれば問題ありませんが、チョコレート製品のおやつはペットの手の届かない場所に保管してください。

犬はチョコレートで中毒をおこします
犬はチョコレートで中毒をおこします

目次

  • チョコレート中毒の原因
  • チョコレート中毒の症状
  • 子犬、胎児への影響
  • 犬の種類による差
  • 猫のチョコレート中毒
  • チョコレート中毒の治療法
  • 家庭でできるこ
  • チョコレート中毒で死亡することもありますか?
  • 病院に連絡する時は次の4点を教えて下さい

 

チョコレート中毒の原因

チョコレートには、ミルク、ダーク、ホワイト、無糖、ココア パウダーなどがありますが、脂肪、テオブロミン、カフェインが主な毒性ですので、カカオ成分の多いものほど毒性が強くなります。一般的に色が濃く甘くない程カカオの含有量が多くなります。カフェインはコーヒーやエナジードリンクにも多く含まれております。

米国動物毒物管理センターに報告された犬の中毒の一番はチョコレートの摂取です。チョコレートを摂取した 156 頭の犬のうち、44 頭で症状が発現しました。米国動物毒物管理センターサイト☛ASPCA 動物毒物管理センター

犬のチョコレート中毒、カカオの量が多い程 毒性は強いです。国内販売高 カカオ チョコレート一覧
犬のチョコレート中毒;日本国内販売 高カカオ チョコレート一覧

 

1OZ 28g のメチルキサンチン(テオブロミン カフェイン)の量
1OZ 28g のメチルキサンチン(テオブロミン カフェイン)の量
チョコレート中毒:最も危険な高カカオチョコレート
チョコレート中毒:最も危険な高カカオチョコレート

脂肪による膵炎

高脂肪の食事は、膵炎と呼ばれる致命的な代謝疾患を引き起こします。主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛。チョコレート自体よりも脂肪が問題を引き起こし、ほとんどのチョコレートで起こります。

テオブロミンとカフェイン

チョコレートにはテオブロミンとカフェインが含まれているため毒性があります。カフェインはほとんどのチョコレートに含まれており、濃度はテオブロミン含有量の約 10% です。カフェインの影響は摂取後 30 ~ 60 分以内に始まり、テオブロミンは摂取後 2 時間以上経過して現れ、テオブロミンの毒性はカフェインよりも長く続きます. 製品に含まれるカカオ成分が多いほど、テオブロミンが多くなり、 嘔吐 下痢 多動性 振戦 発作 不整脈 重症例では死亡に至ります。

テオブロミンの毒性量は、軽度の場合は犬の体重 1k あたり 18 mg、重度の場合は36mg です。
テオブロミンは
ミルク チョコレートには 1 オンス(28g)あたり 44 mg
ダークチョコレートには 1 オンス(28g)あたり 150 mg
ベーキング チョコレートには 1 オンス(28g)あたり 390 mg が含まれています。

テオブロミンは胃腸 から急速に吸収されますが、チョコレート製品に含まれる脂肪が吸収を遅らせます、チョコレートを大量に摂取すると、胃の中でチョコレートが固まりさらに、吸収が遅くなる可能性があります。犬では、テオブロミンの半減期(17.5時間)カフェインの半減期は約4.5時間です。
キシリトールを含むチョコレートは低血糖と肝不全を併発しますのでさらに危険になります。

ホワイトチョコレートの毒性は脂肪分だけです
ホワイトチョコレートの毒性は脂肪分だけです

ホワイトチョコレートにはテオブロミンが含まれていませんので、脂肪分が問題になるだけです。

チョコレート中毒の症状

テオブロミンの量で以下の症状がでます。

>20 mg/kg :興奮および胃腸障害の軽度の兆候 (例、嘔吐、下痢、腹痛)
>40 mg/kg :前述の兆候 (例、頻脈、高血圧) に加えて心臓中毒症の中等度の兆候
>60 mg/kg :前述の兆候 (例、震え、発作) に加えて、神経中毒症の重篤な兆候
中毒症は 12 ~ 36 時間続きますが、高用量では臨床徴候が最大 72 時間続く場合があります。

44頭の犬にはチョコレート中毒の研究では
臨床症状:動揺 (33 件)、震え (22 件)、嘔吐 (21 件)、喘ぎ (11 件)、多尿/多飲 (7 件)、下痢 (2 件)
臨床所見は、洞性頻脈 (28 件)、頻呼吸/喘ぎ (14 件)、高体温 (10 件)、脱水 (7 件) でした。

子犬、胎児への影響

胎盤を通過して乳中に排泄されるため、胎児または授乳中の子犬はチョコレート中毒症の影響を受ける可能性があります

犬の種類による差

犬の種類による差は報告されておりませんが、チトクローム P450 酵素 (CYP1A2) の多型は、テオブロミンの代謝および除去能力の低下と関連しており、感受性に個体差があります。

心機能障害のある犬はリスクが高く、発作障害のある犬は中枢神経系への影響のリスクが高いです。

猫のチョコレート中毒

猫は食習慣から、チョコレート中毒はまれですが、犬より危険です。猫のカフェインの最小致死量は 100 ~ 150 mg/kg です。犬では140~150mg/kgです。テオブロミンも猫にとって毒性が高く、LD 50は 200 mg/kg です。(犬のテオブロミンのLD 50は 250 ~ 500 mg/kg )

チョコレート中毒の治療法

食べてすぐであれば、胃の中にあるチョコレートを嘔吐させますので、できるだけ早く来院してください。チョコレートは吸収は遅いため、食べてから 4 ~ 6 時間でも嘔吐させることができます

次に活性炭吸着剤を使用してチョコレートを結合させ、消化管から吸収されないようして、チョコレートを体から取り除きます。活性炭の投与は 8 ~ 12 時間間隔で繰り返します。静脈輸液で利尿を促進して毒素の排泄をさせます。多くのカフェイン、テオブロミンが吸収された場合、毒素が処理されて体から取り除かれるまでは入院が必要になります. 重症例では死亡することもあります。チョコレート毒性から抜けるには、最低4日かかります。

家庭でできるこ

カフェインは膀胱壁を通って再吸収されるので、症状の持続期間が長くなります。
膀胱をできるだけ空に保つために、頻繁に散歩に連れて行ってください。

膀胱を空にしてください。

チョコレート中毒で死亡することもありますか?

チョコレート中毒症を患った 44 頭の犬の報告では、43 頭が治療に成功し、死亡した1頭の犬はテオブロミンの計算上の用量が 64 mg/kg、カフェインの摂取量が 19.7 mg/kg であり、摂取から 12 時間後に頻脈、高体温、発作​​、嘔吐、低カリウム血症を示しました。

病院に連絡する時は次の4点を教えて下さい

①チョコレートの種類
②チョコレートの量
③犬の種類、体重と年齢
④食べてからの時間
食べたチョコレートの量が不明な場合は、残されたチョコレート量に基づいて、量を決定してください。
来院される時はチョコレートの種類が特定できる空き箱を持ってきてください

チョコレートは吸収が遅く、特に沢山食べていると胃の中で固まってさらに吸収が遅れます。

時間が経過していても、嘔吐させることが出来る場合があります

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