こざわ犬猫病院

犬のチョコレート中毒

犬のチョコレート中毒 について

チョコレートの種類

チョコレートは種類があり、ミルク、ダーク、ホワイト、無糖、ココア パウダーなどがありますが、脂肪、テオブロミン、カフェインが主な毒性ですので、カカオ成分の多いものほど毒性が強くなります。

〇膵炎

高脂肪の食事は、膵炎と呼ばれる致命的な代謝疾患を引き起こします。主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛。チョコレート自体よりも脂肪が問題を引き起こし、ほとんどのチョコレートで起こります。

〇テオブロミンとカフェイン

チョコレートにはメチルキサンチンが含まれているため、直接毒性があります。メチルキサンチンは、テオブロミンとカフェインです。カフェインとテオブロミンはどちらも同様の毒性です、テオブロミンの効果はカフェインよりもはるかに長く続きます. 製品に含まれるカカオ成分が多いほど、テオブロミンが多くなります. 嘔吐 下痢 多動性 振戦 発作 不整脈 重症例では死亡に至ります。

テオブロミンの毒性量は、軽度の兆候の場合は犬の体重 1k あたり 18 mg、重度の兆候の場合は1Kあたり36 mg です。ミルク チョコレートには 1 オンス(28g)あたり 44 mg のテオブロミンが含まれており、セミスイート チョコレートには 1 オンス(28g)あたり 150 mg が含まれており、ベーキング チョコレートには 1 オンス(28g)あたり 390 mg が含まれています。

ホワイトチョコレートにはテオブロミンが実質的に含まれていませんので、脂肪分が問題になるだけです。
病院に連絡する時は
①チョコレートの種類
②食べたチョコレートの量
③犬の種類、体重と年齢
④食べてからの時間
を教えてください。食べたチョコレートの量が不明な場合は、残されたチョコレート量に基づいて、量を決定してください。

治療

食べてすぐであれば、胃の中にあるチョコレートを嘔吐させますので、できるだけ早く来院してください。次に活性炭吸着剤を使用してチョコレートを結合させ、消化管に吸収されないようして、チョコレートを体から取り除きます。 多くのカフェイン、テオブロミンが吸収された場合、毒素が処理されて体から取り除かれるまでは治療が必要です、数日間の入院が必要になります. 重症例では死亡することもあり、チョコレート毒性から抜けるには、最低4日かかります。

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