こざわ犬猫病院

犬の偽妊娠

犬の偽妊娠 について

犬の偽妊娠の期間は乳汁を分泌し、柔らかいおもちゃを自分の周りに集めて母親になります。偽妊娠は数週間続くこともあります。月経周期があるのは霊長類だけで、犬には月経がありませんが偽妊娠の期間を含む発情周期があります。

雌犬の正常な生殖周期

メス犬の発情周期は約 6 ~ 8 か月です、この期間は年齢とともに不規則になり、最初の発情周期は不規則です。特定の品種ではより長い間隔で来ることがあります。
メスの犬が年をとっても周期は続き、閉経に似たものはありませんが、周期は不規則になり、間隔は長くなります。

発情前期

外陰部の腫れ、血の混じった膣分泌物がでます。

発情期

膣分泌物の特徴が血から麦わら色に変化します。排卵が起こり メスはオスを受け入れます。
実際に妊娠しているかどうかに関係なく、ホルモンは妊娠している状態になります。卵巣の黄体でプロゲステロンが生成されます。

犬が妊娠している場合、妊娠の 63 日間全体にわたって黄体を維持します。
彼女が妊娠していない場合、黄体は徐々に小さくなり不活動期間に戻ります、このプロセスには、排卵の時点から少なくとも 70 日かかります。
メスの黄体が活動している70日の間は、本人は妊娠していると考えて行動します。

偽妊娠の症状

犬の想像妊娠
犬の偽妊娠

乳汁分泌、腹部の膨満、陣痛のような症状、おもちゃを子犬のように扱う、このような症状は発情後 6~12週間で顕著になります。

家庭での管理

症状が軽い場合は治療の必要はありません。おもちゃを集めている場合は取り除いてください。
乳汁が出ると、包帯や湿布をしてあげたくなりますが、乳房に刺激を与えると体は子犬に授乳していると勘違いして、さらに乳汁を作ることになります。炎症を起こしてなければ、服を着せる程度の最小限の処置にしてください。
犬が自分で舐めると刺激になりますので、エリザベスカラーしてください。

犬の偽妊娠と乳房炎治療

症状が重度の場合は、投薬による治療が必要になります。
乳腺が炎症を起こしてしまった場合は、抗生剤、消炎剤の投与が必要になります。

乳腺の炎症にはキャベツの葉が有効です。キャベツの葉で湿布することで炎症を抑えて冷却することができます。
インドの病院では人間の出産後乳房炎症にもキャベツの葉が利用されています。

犬の偽妊娠と乳房炎最新の非常に安全な治療法

ビタミンB6はプロラクチンの主な阻害因子であるドーパミンの L-ドーパの脱炭酸における補酵素として作用しプロラクチン血清濃度を妨害します。
他のプロラクチン阻害剤と同等の効果があり、副作用もなく安全な治療法です。

犬の偽妊娠と乳房炎 偽妊娠中に避妊手術してもいいのか?

偽妊娠中に卵巣を摘出するとプロゲステロンが急速に低下することで黄体刺激ホルモンであるプロラクチンが増加しさらに症状が悪化します。
英国の獣医師 397 人を対象としたある調査では、49% が避妊手術を受けた後雌犬に偽妊娠を発症した経験があると言っています。
避妊手術は症状が完全に収まるまで絶対に行わないでください。

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