こざわ犬猫病院

猫の肥大型心筋症

猫の肥大型心筋症 について

猫の心臓病「猫の肥大型心筋症」は突然死のリスクも。最新治療の光とは?


「さっきまで元気だったのに」猫の肥大型心筋症の恐ろしさ

愛猫が「突然死」する――。それは、飼い主さんにとって想像を絶する悲劇です。しかし、この悲しい出来事の影には、猫の肥大型心筋症という病気が潜んでいることがあります。

猫の肥大型心筋症は、心臓の筋肉が異常に分厚くなってしまう病気です。猫の15~30%が罹患すると言われるほど、決して珍しい病気ではありません。心臓が分厚くなることで、全身に血液を送り出す力が弱まり、様々な症状を引き起こします。そして、つい先ほどまで元気そうに見えていた猫が、前触れなく突然亡くなってしまうケースも少なくありません。

初期には目立った症状がなく、気づきにくいのがこの病気のやっかいな点です。

朗報!猫の肥大型心筋症に新たな治療の光が差し込む

猫の肥大型心筋症の進行を直接抑える薬は存在しませんでした。しかし、この状況に大きな変化が訪れています。

最新の研究で、モアイのイースター島で発見された、”ラパマイシン”という薬剤が、心臓の筋肉の肥大を抑制する効果を持つというエビデンス(科学的根拠)が示されました。この画期的な発見を受け、アメリカの動物薬品会社が臨床試験を開始。そして、ついに2025年3月14日付けで、FDA(アメリカ食品医薬品局)が猫の肥大型心筋症に対する”ラパマイシン”の使用を承認しました。

一般的に、このような新しい薬が正式に発売されるまでには5年程度の期間がかかります。しかし、この治療法への多くの要望と、その効果への期待から、アメリカでは早期承認されました。

当院では、この”ラパマイシン”の重要性をいち早く認識し、既に昨年から処方を開始しています。週に1回飲ませるだけです。

■”ラパマイシン”の臨床試験に関する詳細はこちらをご覧ください:https://www.hcmincats.com/halt

■FDAが猫の肥大型心筋症に”ラパマイシン’の使用を承認したPDF資料もご確認ください。

猫の心筋症について、ぜひご相談ください

猫の肥大型心筋症は、早期発見と適切な管理が非常に重要です。愛猫の健康診断で心臓の異常を指摘されたり、少しでも気になる症状(呼吸が速い、食欲がない、運動したがらないなど)が見られた場合にはご相談ください。

当院では、最新の情報を基に、愛猫に最適な猫の心筋症の治療法をご提案いたします。特に、”ラパマイシン’による新たな治療の選択肢について、詳しくご説明いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

目次

1猫の肥大型心筋症の原因

2猫の肥大型心筋症の症状

3猫の肥大型心筋症の診断方法

4猫の肥大型心筋症の治療法

5猫の肥大型心筋症はどのくらい生きられますか?

6飼い主様がらやらなければいけないこと

猫の肥大型心筋症:関連NEWS

モアイのイースター島で発見された薬が猫を救うのか

1猫の肥大型心筋症の原因

猫の肥大型心筋症は心筋細胞のタンパク質をコードする遺伝子の変異によって引き起こされます。

猫の肥大型心筋症は、心臓ミオシン結合プロテイン C 遺伝子の 2 つの異なる遺伝子変異によって引き起こされます。
猫の肥大型心筋症は、進行するにつれて、心臓の機能が低下します。厚くなった心臓の壁は柔軟性が低下し、血液を満たすために十分に弛緩したり伸びたりすることができなくなります。

■体液が肺毛細管から肺と胸腔に押し込まれ、肺水腫と胸水を引き起こします。

■心臓筋肉の肥厚が不整脈を引き起こし、突然死を引き起こすこともあります。

■大動脈内に血栓ができて、後脚への血流の遮断を引き起こし突然の麻痺や激しい痛みを引き起こし、死に至ります。

猫肥大型心筋症
正常な心臓     猫の肥大型心筋症の心臓

2猫の肥大型心筋症の症状

猫の肥大型心筋症は猫が生まれたときには存在しませんが、生後3か月以上の猫であればどの年齢でも発生する可能性があります、老年になるまで発症しないこともあります。

ショートヘア、メインクーン、スフィンクスなどの猫は、他の品種よりも突然死しやすい可能性があります。

ノルウェージャン フォレスト キャットは、猫の肥大型心筋症と別のタイプの猫の拘束型心筋症の両方の特徴を持つ心筋症を患っています。

猫の肥大型心筋症は、進行するにつれて、心臓の構造と機能が変化します。

猫の肥大型心筋症 は、左心室が適切に弛緩できないことにあります。厚くなった左心室の壁は柔軟性が低下し、左心房からの血液を満たすために左心室が十分に弛緩したり伸びたりすることができなくなります。この異常な弛緩と伸展不能により、最終的には左心室の「上流」、つまり左心房と肺循環に血液が蓄積します。血液が逆流すると、体液が肺毛細管から肺と胸腔に押し込まれ、肺水腫と胸水を引き起こします
猫は重度になるまで、(食欲低下。呼吸困難、血栓塞栓性(血栓)などの症状)まで気が付かないことが多いです。

猫の肥大型心筋症は突然死を起こすます。

厚くなった心臓の筋肉が致死性の不整脈である心室頻拍性不整脈をおこし突然死すると考えれています。突然死の発生率は当初考えられていたよりも多く。研究では、猫の突然死亡の24%が猫の肥大型心筋症によることが解っています。先ほどまで元気そうに見えた猫が突然亡くなることがあります。

3猫の肥大型心筋症の診断方法

猫の肥大型心筋症と肺水腫 横画像
猫の肥大型心筋症と肺水腫 横画像
猫の肥大型心筋症と肺水腫
猫の肥大型心筋症と肺水腫

猫の肥大型心筋症 の重症度は軽度から重度まであります。軽度から中等度の 肥大型心筋症 を患っている猫には、通常、臨床症状はありません。

■ 罹患した猫の 50% 未満に心雑音

健康な猫の約 3 分の 1 に雑音がありますので、猫の雑音を検出するだけで  猫の肥大型心筋症を診断することはできず、雑音の発見が必ずしも心臓病を示すわけではありません。猫では、心雑音に関連する基礎的な心臓病の発生率は 30 ~ 85% です。

■ 血液検査心臓バイオマーカーアッセイ

猫の肥大型心筋症 に対して最も優れた性能を示すバイオマーカーで、早期に見つけることができます。NT-proBNP が100 pmol/L 以上であれば 猫の肥大型心筋症 の猫を特定するのに 92% の感度と 94% の特異度で診断することができます。

■ 心臓の X 線写真、超音波による診断

超音波検査:心室中隔および左心室自由壁の拡張期肥厚(一番拡張しているとき)が 6 mm 以上(子猫の場合は5.5mm)の場合、猫の肥大型心筋症と診断されます。5.5 ~ 6 mm の値は疑いありで、定期的な検査が必要です。遺伝的になりやすいことがわかっている品種の場合は、現時点で陰性でも定期的に検査が必要です。

■ 除外診断

慢性の高血圧、甲状腺機能亢進症でも 心臓の筋肉が肥大しますので、同時に検査をしておく必要があります。

正常な猫の心臓レントゲン
正常な猫の心臓レントゲン
肥大型心筋症の猫:ハート型の心臓レントゲン写真
猫の肥大型心筋症:ハート型の心臓レントゲン写真
肥大型心筋症の猫 アイスクリームコーン型心臓レントゲン写真
猫の肥大型心筋症 アイスクリームコーン型心臓レントゲン写真

■ 猫の肥大型心筋症遺伝子検査

メインクーン ラグドールは国内で遺伝子検査が可能です。👉猫肥大型心筋症 遺伝子検査

■ 有病率:どのくらいの数の猫が肥大型心筋症ですか

猫の肥大型心筋症はすべての猫の15 ~ 30% に達する可能性があり、非常に高い有病率ですが多くの症例は無症状です。最も罹患率が高いのは若い雄です。メインクーン猫では、オスとメスで発生率は同じです。オスは若い年齢でより重篤な傾向があります。

4猫の肥大型心筋症の治療法

■ 猫の肥大型心筋症の治療薬

当院では2023年より 猫の肥大型心筋症の治療に”ラパマイシン”の週1回投与 処方を開始しました。
🔗遅延放出ラパマイシンは、潜在性猫肥大型心筋症における左室肥大の進行を阻害する:RAPACAT試験の結果

2025年3月14日付けで、FDA(アメリカ食品医薬品局)が猫の肥大型心筋症に対する”ラパマイシン”の使用を承認しました。

■ 猫の肥大型心筋症の合併症の治療

うっ血性心不全の治療、動脈血栓塞栓症の予防をおこないます

5猫の肥大型心筋症はどのくらい生きられますか?

猫の肥大型心筋を患う猫の予後は非常に多様です。一部の猫は軽度の肥大しか発症せず、心臓機能の低下がほとんどない場合がありますが、重度の病気に進行する猫も多いです。 猫の肥大型心筋 は急速に悪化する場合もあれば、数年かけてゆっくりと進行する場合もあります。重症度は何年も変化せず、突然悪化する場合があります、心臓病の臨床症状がなかったにもかかわらず突然死亡する場合があります。
軽度の猫は、何年にもわたって通常の生活を楽しむことができます。ただし、重度の肥大型心筋に罹った場合、うっ血性心不全を発症するリスクが高くなります。うっ血性心不全は進行するにつれて管理が困難になります。うっ血性心不全を患った猫の予後はよくありません。うっ血性心不全になった猫の生存期間は診断後12~18か月です。

6猫の肥大型心筋症の飼い主様がらやらなければいけないこと

毎日睡眠時呼吸数を測定

毎日睡眠時呼吸数を測定(通常は1分間に 30 回)してログをとってください。睡眠時呼吸数が増加したら直ぐに病院に連絡してください。
👉睡眠時呼吸数測定 方法

猫の肥大型心筋症 左心房の血栓
猫の肥大型心筋症 左心房の血栓

猫の血栓塞栓症の予防

猫の肥大型心筋症の 12% は、診断から 10 年以内に 血栓症 を発症します。

猫の肥大型心筋症の合併症である血栓症を罹患した猫 250 匹を対象とした研究では、最初の来院時に 153 匹(61.2%)が安楽死させられ、24 時間以上生存したのはわずか 27.2% でした。心筋症の進行を抑えることは出来ませんが 血栓症の発症を予防することは出来ます。

二重経路阻害の相乗効果 (DAT療法)

心筋症と診断されたら必ず 血栓形成を軽減する薬 プロピログレル+リバーロキサバン2剤 を投与してください。
特にリバロキサパン苦くなく、猫に飲ませやすい薬ですので、プロピログレルが苦くて飲めない猫にはリバロキサパンだけ飲ませて下さい。リバロキサパン単体はプロピログレル単体と効果は変わりません。当院では2剤を1カプセルに入れて 猫ちゃんが飲みやすい形で処方しております

リバロキサパンの安全性
猫に対するリバロキサパンの安全性

猫におけるリバーロキサバンの安全性

  • 良好な忍容性

  • 血清化学検査およびCBC値に変化なし

  • 出血の兆候なし

猫における血小板機能および血小板依存性トロンビン生成に対するクロピドグレルとリバーロキサバンの相乗阻害効果PMCID: PMC10365033 PMID: 37208839

猫の心筋症に関する参考文献一覧

本記事は、以下の学術論文や専門家の発表を参考に執筆しました。
【心筋症の一般概念と診断】

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【心筋症の遺伝子学と特定の猫種】

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  • Amberger, C., Mottet, E., Brizard, E., et al. (2014). スフィンクス猫の肥大型心筋症:遺伝学的側面、臨床的進展、心エコー図および形態計測所見 – 172症例. ACVIMフォーラム2014議事録.

【熱中症と高血圧の同時管理】

  • Stern, J. (2019). 肥大型心筋症と高血圧または甲状腺機能亢進症の同時管理. AAFP.

【心筋症の治療と予後】

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  • MacDonald, K.A., Kittleson, M.D., Kass, P.H., et al. (2008). 家族性肥大型心筋症を有するメインクーン猫におけるスピロノラクトンによる拡張機能および左室重量への影響. J Vet Intern Med. 22(2):335-41.
  • Jung, S.W., Kittleson, M.D. (2011). 肥大型心筋症による重度の左室肥大を伴う無症候性猫におけるアテノロールのNT-proBNPおよびトロポニンへの影響:パイロットスタディ. J Vet Intern Med. 25(5):1044-49.
  • Schober, K.E., Zientek, J., Li, X., et al. (2013). アテノロール治療による前臨床(無症候性)肥大型心筋症の猫の5年生存率への影響. J Vet Cardiol. 15(2):93-104.
  • Reina-Doreste, Y., Stern, J.A., Keene, B.W., et al. (2014). 肥大型心筋症およびうっ血性心不全を患う猫におけるピモベンダンの生存期間への影響に関する症例対照研究. J Am Vet Med Assoc. 245(5):534-49.
  • Payne, J.R., Borgeat, K., Connolly, D.J., et al. (2013). 肥大型心筋症の猫における予後指標. J Vet Intern Med. 27(6):1427-36.

【血栓症の治療】

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【肺超音波検査】

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  • Ward, J.L., Lisciandro, G.R., Keene, B.W., et al. (2017). 急性呼吸困難を伴う犬・猫の心原性肺水腫診断におけるPOC肺超音波検査の精度. J Am Vet Med Assoc. 250(6):666-675.
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【その他】

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  • Levine, R.A., Vlahakes, G.J., Lefebvre, X., et al. (1995). 乳頭筋の変位は僧帽弁の収縮期前方移動を引き起こす. Circulation. 91(4):1189-95.
  • Campbell, F.E. (2013). 心臓疾患と検査. 世界小動物獣医師会世界会議議事録

関連NEWS

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遅延放出”ラパマイシン”は無症状の猫肥大型心筋症における左心室肥大の進行を阻止:RAPACAT試験の結果

著者の原稿。 PMC 2024 3 29 で利用可能になります。
最終的に編集された形式で次のように公開されます。

2023 年 7 月 26 日オンラインで公開

猫肥大型心筋症(HCM)は依然として治療の進歩がほとんどない疾患です。ラパマイシンは mTOR 経路を調節し、げっ歯類疾患モデルにおける心肥大を予防および逆転させます。ヒト同種腎移植患者におけるその使用は、心臓壁厚の減少と関連している。私たちは、無症状の非閉塞性HCMを持つ猫の心エコー検査、生化学、およびバイオマーカー反応に対する週1回の遅延放出(DR)”ラパマイシン”の6か月にわたる効果を評価しました。

結論として、この研究は、DR ラパマイシンが、LV 肥大の進行を予防または遅延させる可能性がある無症候性ネコ HCM の治療の継続研究にとって有望な新薬であることを示しました

2025/3/14付け最新情報

遂にFDA(アメリカ食品医薬品局)が3月14日に猫の心筋症に対するラパマイシンの使用を承認しました

FDAが猫の心筋症にラパマイシンの使用を承認 

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